大切なのは心に届くストーリー性!感動の海外動画マーケティング事例

人々の心に残る動画。話題性のある動画。その特徴のひとつとして、「見た人の心に届く、ストーリー性の高いコンテンツ」が挙げられます。今回は海外のバイラル動画を参考に、「ストーリー性のある動画」とはどんなものか見てみましょう。

 

深いテーマで人の心を動かす:Metlife

「泣ける動画」として日本でも次々と話題になっている、Metlifeの動画の魅力はなんといっても、目を離すことができないストーリー展開です。

こちらは保険会社「Metlife」の動画。

父と娘という組み合わせの幸せな笑顔に包まれて、動画は始まります。しかし動画の途中からその模様は一変。その笑顔の裏には、表面からは決して推し量れない、父の涙ぐましい努力があるのです。娘の笑顔のために一生懸命頑張っている「父」の姿を、自分のために頑張ってくれた親や、毎日子供の笑顔を見るために頑張っている自分自身の姿に重ねる人も多いのではないでしょうか。

動画のなかには「保険」に関するセールスは直接行われません。しかし、「人生」とはどういったものかを深く考えさせられるこの動画を見ることで、「より良い人生を過ごすための選択」として、今まで考えていなかった「保険」について考える人もいるでしょう。

商品を使ったアイデアで消費者にインスピレーション:Extra Gum

「ガム」というありきたりの商品の宣伝で、他者に差をつけるには一体どんなことができるでしょうか? 味や形での魅力を伝えて差をつけるのは、やはりなかなか難しいもの。そういったときは視点を変えた動画作りが効果をなすこともあります。

こちらはガムの包み紙に焦点をあてて作成された「Extra Gum」の動画。

ガムの包み紙で折り鶴を折る……というシンプルなコンセプトですが、その折り鶴を通した親子の絆作りをこの動画は伝えてくれます。お父さんが折ってくれる、ガムの包み紙で作られた小さな鶴。幼少期から大人になるまで、さまざまな場面でこの小さな鶴が親子の絆をつないでくれるこの動画は、次に店先で商品を見かけたら思わず購入して、誰かのために鶴を折ってみたい……そう思わせてくれるパワーを秘めているのではないでしょうか。

見た人に強いメッセージを送る:GetUp! Australia

公開後わずか2日でバイラルとなったこちらの動画は「同性結婚を認めよう。差別をやめよう」という強いメッセージが秘められたものです。

動画は、とあるカップルの出会いのシーンから始まります。「カップルの片方からの目線」といったカメラアングルで撮られているこの動画は、このカップルが同性カップルであることが分からないように撮影されています。

出会い、初デート、スーパーでの買い物、両親への紹介、痴話喧嘩、誕生日……動画は、カップルならば「当たり前」のことを体験しながら進んでいきます。このカップルが同性であることが分かるのは、動画の本当に最後の部分。プロポーズのシーンに到着後です。「素敵なカップル」「みんなと何の変わりもない幸せなカップル」が同性カップルであることを最後に見せることで、見た人に「同性カップルも、異性カップルも気持ちは同じなんだ」「同性結婚に反対する必要はない」「差別はするべきではない」というメッセージを伝えてくれます。

 

自社製品で撮った動画でストーリーを伝える:GoPro

スポーツや日常生活の場で動画を撮るための商品「GoPro」は、YouTubeに自社製品を使用して撮られた多くの動画を投稿しています。

そのなかの動画のひとつ。GoProをヘルメットにつけて火事現場に入り、救助活動を行った消防士の動画がこちらです。

消火活動の終わった家に入る消防士。現場確認の際にふと床を見ると、そこには力なく横たわる子猫がいました。床から子猫を拾い上げた消防士は仲間に合図して外に子猫を運び、ヘルメットを地面に置いて救助活動を開始します。地面に置かれたカメラがとらえるのは、消防士の懸命な救助活動。ピクリとも動かなかった子猫が、酸素マスクや丁寧な看護を受けた後に、動きだして鳴き声を上げる場面は、思わず「良かった……」と口に出してしまいます。

 

動画マーケティングは「商品を売る」ためだけのものではない

動画マーケティングは、商品やサービスを売りつけるものではなくてもよいのです。「ブランドのコンセプトを伝える」「話題の動画を作ることで、自社の知名度を上げる」「その商品やサービスを使うと、なぜ人生が豊かになるのかを解説する」こういった使い方も、非常に有効的であることが、今回ご紹介した動画から学べます。


参考: