映像制作をしたら拡散しよう!YouTuberマッチングサービスに注目

アルファブロガーと呼ばれる人気ブロガーのブログやインスタグラム、ツイッターの人気アカウントなど、個人で数万、ときには数百万件のフォロワーを集め、影響力を行使する人々が注目を集めています。

動画プラットフォームの「YouTube」に動画をアップし、広告料収入で生計を立てるYouTuber(ユーチューバ―)と呼ばれる人々もその一種です。

実際のところ、YouTuber専業で食べていける人はほんのひとにぎりといわれますが、それでも人気のYouTuberともなれば、海外の若年層にはセレブよりも影響力があるといわれるほど。
企業も最近その影響力に着目しはじめ、広告宣伝に起用する例が出てきています。

例えば、7歳からアメリカで生まれ育ったバイリンガルとしての経歴を生かし、わかりやすくてかゆいところに手が届く英会話動画を配信して人気のYouTuberちかさん。彼女も最近、食品メーカーとタイアップした動画を作成しています。
しかし、このように動画広告に人気のYouTuberを起用したくても、そのYouTuberのファン層が自社の製品やサービスとマッチしているとは限りません。
そこで、人気YouTuberと企業をつなぐプラットフォーム的な役割を果たすYouTuberマッチングサービスが生まれ、注目されています。

Google卒業生が起業した「iCON CAST」

YouTuberマッチングサービスの「iCON CAST」を運営するルビー・マーケティング株式会社は、創業者の平良真人氏をはじめ、社員の大半が米Google出身ということでも注目を集めるスタートアップです。平良氏はGoogleで中小企業向けの広告事業を立ち上げた経歴をもち、元Google社員ということで、YouTubeの内情にくわしいのが強みといいます。

仕事を依頼するときの流れ

「iCON CAST」での映像制作の流れは以下の通りです。

<YouTuberサイド>

  • YouTuberは「iCON CAST」に登録して、自分の得意ジャンルでの案件に応募
  • 広告主とYouTuberの間で受託契約を結ぶ
  • YouTuberは、受託内容にそって動画を制作。広告主と「iCON CAST」で内容を確認し、問題なければ公開する。内容に不満があれば、1回に限り修正が可能。

なお、同サービス経由で仕事を受けたとしても、YouTuberがGoogleと個別に契約を結ぶ「YouTubeパートナープログラム」を通じての広告収益は、通常通り100%得ることができます。

<広告主サイド>

  • 広告主は、制作したい動画広告の内容を「iCON CAST」に登録
  • 「iCON CAST」は、広告主の予算に応じて、ジャンルの親和性や再生回数、チャンネル登録数などでマッチするYouTuberをピックアップ
  • 広告主は、案件のマッチング成立時に業務委託手数料として、広告料の20%を「iCON CAST」に支払う

特定のジャンルに強みをもつYouTuberを発掘

広告主がYouTuberを指名する従来のスタイルだと、一部のトップYouTuberにのみ仕事の依頼が殺到し、声のかからないYouTuberも出てきていました。しかも、先述したようにフォロワーを多く抱えるYouTuberだからといって、そのファン層が自社のサービスや商品の顧客になるとは限りません。
「iCON CAST」では、YouTuber自身が案件を探せるようにしたことで、より広告内容に親和性の高い映像制作を依頼できるようになったといいます。特に、特定のジャンルで強みを発揮する、中堅どころのYouTuberに狙いを定めているそうです。

DeNAも出資する海外サービス「FameBit」

YouTuberマッチングサービスの海外事例としては、「FameBit」があります。同社には、日本のネットサービス大手DeNAも出資済みで、ベンチャーファンドを通じて140万米ドルを調達したことでも話題になりました。
同社では、1000人以上のチャンネル登録者をもつYouTuberを「インフルエンサー」(社会的な影響力をもつ個人)として位置付けており、企業は「FameBit」を通じて、これらのYouTuberに映像制作を依頼することができます。案件の提案は、YouTuber側、企業側両方から可能です。
同サービスを使用しているクライアントとしては、化粧品大手のロレアルやスポーツブランドのアディダスなどの名が挙がっています。登録YouTuberは、3万5000人を超えているとのこと。
また、YouTuberは企業からの収入のほかに、知り合いのYouTuberを紹介し、「FameBit」に登録してもらうことでポイントがもらえ、そのポイント数に応じた商品を得ることもできます。商品は、YouTuber向けらしく、一眼レフカメラや映像制作ソフトなどがそろっているようです。

まとめ

動画広告を制作しても、世の中に広がらなくては意味がありません。素早く、多くの人に情報を届けたいときは、こうしたサービスを利用してみるのもひとつの方法でしょう。

参考: