バナー広告はこんなに進化していた!動画広告との融合進む

グローバル展開をしている外資系企業を皮切りに、これまでテレビ広告をメインに出していたような大手企業もウェブ広告に出稿するようになったことで、ここ数年で花開いた感のあるウェブ広告業界。
とくに2014年は、「動画広告元年」と言われたくらい、動画を使った広告への認知度が高まった年でもありました。

一方、ウェブ広告のなかでも、初期からあるもののひとつに、バナー広告があります。ウェブサイトの上下などによく表示されている四角い広告です。動画を使ったインストリーム広告(動画の冒頭に表示される広告)など、最新の技術やトレンドに慣れてしまった身には、なんだかすでに懐かしさすら感じるかもしれません。
でも実は、そんなおなじみのバナー広告が、動画と融合してパワーアップしつつあるのです。

バナー広告+動画広告=インバナー広告

動画広告とバナー広告の「いいとこどり」

動画広告の良さといえば、テレビ広告と同じように動画を使ってユーザーに訴求できる点。それでいて、世界最大の動画配信プラットフォーム「YouTube」が手掛けるインストリーム広告などでは、広告をある一定時間まで視聴したユーザー(=商品に関心があるユーザー)の視聴数分だけ広告費用が発生するので、テレビのようにマスに訴える広告よりも、ぐっと費用を抑えることができます。
しかし、動画広告は内容を理解してもらうために、ユーザーにある一定の時間は視聴してもらわなくてはいけません。ネット上でこれは結構至難の技。広告の内容がおもしろくなければ、すぐにユーザーは離れていってしまいます。
一方、バナー広告は画像イメージを使って視覚的に訴えるので、表現の豊かさでは劣るものの、広告内容を一度に伝えることができます。
この2つの、まさに「いいとこどり」をしたのが、「インバナー」広告と言われるものです。

従来のバナー広告枠に動画を表示する

インバナー広告はインディスプレイ型広告とも呼ばれ、従来のバナー広告の枠に動画を表示させるものです。基本的に音声はOFFになっていて、ボタンをクリックするなどのアクションをとるとONになる仕組みです。動画が自動に再生されるものや、ユーザーがクリックすることで再生されるもの、あるいはバナー(ピクチャー)広告をクリックした後に動画プレイヤーが起動され、再生が始まるものなど、提供する事業者によりさまざまな形があります。
インバナー広告は従来のバナー広告枠を使って配信するので、大手ニュースポータルサイトなどを中心に、露出が多いのも特徴です。
インバナー広告の料金体系はこれまで、インプレッション課金(CPM課金)を採用しているものが多く、実際は画面に表示されていない広告も課金対象となることがネックでした。しかし、デジタル広告プラットフォームを提供するAOL プラットフォームズ・ジャパンが2015年4月末にリリースした「in view Video」のように、実際に表示された広告の分だけ課金されるタイプも出てきています。
「in view Video」では、バナーの50%以上が1秒以上画面表示された場合にのみ課金が発生する仕組みです。そのため、単価は1視聴あたり2.5円とリーズナブルに抑えられています。

2014年の市場規模は39億円

インターネットサービス大手のサイバーエージェントが2014年10月に発表した調査では、2014年の動画広告市場は311億円に達し、17年にはこれが880億円まで拡大すると予測されています。
2014年の商品別の市場規模では、インストリーム広告が約8割の252億円を占め、主流となっています。一方、インバナー広告は約1割の39億円ですが、今後は、提供形態が多様化することで、インバナー広告などの広告市場規模も拡大していくと予想。2017年のインバナー広告市場規模は、80億円と予測されています。

参考: