きっかけの映画

こんにちは。 エレファントストーンのエディター横山です。 今回は僕がブログを書かせていただきます。

先に伝えておくと、僕はまだ新米社員で、主な仕事が編集なので、現場に立つことも少なく撮影技術やその専門の話など読者が喜ぶような記事は苦手です。

さて、最初の記事ということで、映像について交えつつ、軽く自己紹介をしようと思います。 実はちょっと恥ずかしいのですが、僕は小学生の頃から映画関係の仕事に就きたいと思っており(あわよくば映画監督)、大学でも映画学を専攻し、ついに映像制作会社に就職しました。

僕を映像の道へ導いてくれたきっかけの映画は、「タイタンの戦い(1981)」だと思います。 この映画の中の、ストップモーションの計算と光と音の設計に深く関心しました。

Clash of Titans

ストップモーションというのは、オブジェクトを1コマ毎に少しずつ動かしながら写真を撮り、その写真を連続して表示させることによって、あたかもオブジェクト自身が動いているかのようにみせる映像技術です。

ギリシア神話が原作のこの映画の中には、もちろん空想上の生物や怪獣が出てきます。それらは全てストップモーションで作成されており、合成で人物と戦っているようにみせています。

主人公がペガサスを捕らえるシーンや巨大な双頭の犬、サソリとの戦いのシーンはとても計算されていて、違和感なく人物と生物がリンクした動きになっています。 人の動きをコマ単位で分析し、それに合わせて生物の動きを綿密に計算して作られていて、それが出来上がって初めて人の動きと合成されます。もしミスが発見されたらまた始めから作り直しです。

そして忘れられないのはなんといってもメデューサとの戦い。 目が合うと石化してしまう、鏡を使いながら戦うなど、メデューサの話は一般的にも知られているギリシア神話だと思います。もしかしたらこの映画が有名にさせたのかもしれませんね。 赤く照らされた暗い遺跡の中を進む主人公ら一行は、部屋を這いずる音とガラガラヘビのしっぽ(みたいな)を振る音を聞きます。そして影が現れ、ゆっくりとメデューサが登場します。 次々に仲間が石化していく中で、最後の一人となった主人公は奮闘します。

この光と音を巧みに使った演出に僕は感激しました。 まず光による恐ろしい空間の演出と奇妙なBGMが見事にそのシーンの雰囲気を作り上げています。 メデューサの這いずる音としっぽの音のサウンドエフェクトがさらに不気味さを増しますね。 そして、最近見る事のないおぞましいメデューサの造型。陰影が上手く出来ていて、恐怖を覚えます。

Medusa

メデューサのアップ!


映像はおもしろい!全部設計されているんだ!と少年ながらに思いました。 そして、映画を見るときは演出や制作について考えるようになりました。

ちなみにこの映画は、映像としてだけでなく、文化や文学への興味にも大変影響を与えました。 映画学ともうひとつ、比較文学を専攻したのはそこにありますね。

「タイタンの戦い(1981)」は、まさに今の僕を形成した映画のひとつと言えるでしょう。

映画の告知みたいになってしまいましたが、是非見てみてください。

横山勇樹