脚本推敲中・・・

 

明けましておめでとうございます。 ただ今実家に帰省して脚本を最後のねばり中です。

 

クランクインが3日後の1月5日を予定していますので、本来ならこんな直前まで粘ってるとスケジュールや撮影プランなどなかなか確定になりませんのでよろしくないのですが…まあそこは、そもそもスタートからタイトなスケジュールの企画だったということで許してください(特に助監督すんません!)。

 

脚本というのは映画の設計図、土台です。

適当な設計図で作った家がすぐにダメになってしまうように、脚本で手を抜いてしまうと撮影や編集でいくら頑張っても傑作になり得ない・・・とは映画100年超の歴史の中の諸先輩ほぼ全員が断言するところであります。脚本上で構成や台詞や仕草一つ一つが考え抜かれているからこそ、そこから先、各部署のスタッフが想像力を膨らませてより高みへいくことができるのでしょう。

 

ただ映画においては監督が必ずしも脚本を書くわけではなく、また監督それぞれ脚本への立ち位置や距離感というものがあると思います。自分ひとりで誰の助言も受けずに書く人もいるでしょうし、脚本は脚本家に任せきりにしてもいざ撮るときには脚本を自由に解釈して撮ってしまう人もいるでしょう。

 

自分は今回は、数人で話し合いながら脚本を書くというスタイルで進めました。これは昔一時期講座を受けさせて頂いていた名匠・澤井信一郎監督(『Wの悲劇』『蒼き狼~地果て海尽きるまで~』etc)の教えもあるのですが、これによって客観性を保て、また書いたシーンが面白いかどうかの担保を持てる為、効率的に進めることができるという理由によります。

 

ただ数人で書くといっても、一本の軸は必要。今回は自分が軸で、書いたものを皆に見せて話し合って、また直して見せて・・・という流れです。ただこの作業は結構精神力が必要で、自信を持って書いたものを散々に否定されるのは結構辛いものなのです。そこで"なんだと!"と思っても平静を装い、客観的に意見を聞くよう努め、良い所は採用し、批判されても納得できないところは反論し筋を通します。面白いと褒められたらそれはそれで嬉しいのですが、何だか信用しきれず"本当にそうか?"と思ったりもします。それでも、自分はあまり一人で面白い発想がバンバン出るタイプではないので、複数人でやって広くアイディアを求めながらそれをうまくまとめる方が合っているように感じました。 そんなこんなで脚本をつめながら、今が最後の詰め所。人からもらったアイディアを改めて精査し、これが自分のやりたいことなのか?撮りたい映画なのか?本当に見たいと思っているのか?考えています。

「自分の撮りたかった映画はこれです」と胸を張って上映できるように・・・。

嶺隼樹