「ドキュメンタリー要素」が見られる動画の条件!?

テレビで「ドキュメンタリーかな?」と思わせる演出を見かけることはありませんか? 近年、ドキュメンタリー的な手法を使ったTV番組が、メキメキと視聴率を伸ばして います。ネット動画でも同様に、口コミで広がりを見せています。 ドキュメンタリーを時代が求めていると言えます。 今回は、なぜ人をそんなにひきつけることができるのか、ドキュメンタリーが どうして広がっているのかを分析します。 また、見られる動画作成のコツもあわせて考えていきましょう。

 

偶然と事実が、感動と価値を生む

ドキュメンタリーは、事実の記録です。最大の特徴は、娯楽目的のフィクションと 違い、制作者のメッセージ性がはっきりしている点。物語とは違う偶然性や 「本当に起きたことなのだ」という感動が面白くさせているのです。

 

ドキュメンタリー作成が得意なNHK

代表的な事例が1995年から続く、NHK総合のバラエティ番組『鶴瓶の家族に乾杯!』 です。メインである笑福亭鶴瓶とゲストが、一般家庭を訪ねて家族の話を聞いていく という内容です。飛び込みで地元の人に話を聞く芸能人の素の様子や、過疎化が進む 地方の実態、突然目の前に現れた芸能人にあたふたする人々の姿。アポをとらず、 鶴瓶氏とゲストがインタビュー対象を探しまわる演出は、ドキュメンタリー的発想と 言えます。また、この手法により、自然な笑いを生み出すことに成功し、高視聴率を キープしています。

 

見ていることを忘れさせ、自身がモニター内にいるかのようなヴァーチャル感

最近の旅系TV番組でも、ドキュメンタリー的な要素が多く見受けられます。 これまでは海外の美しい景色や珍しい建物、魅力的な土地に暮らす人々などを、 ナビゲーターが解説していくというのが主な内容でした。しかし、いつからか視聴者は この”ナビゲーター”という存在を必要に思わなくなり、「自身が旅をしているかのような、疑似体験をしたい」と思うようになったのです。 ドキュメンタリー的な撮影手法は、まさにその欲求を満たしてくれるのです。 手持ちカメラだと分からせるため、ワザと少しぶれさせながらカメラを回し、撮影を 進めていきます。 編集のポイントは二つあります。ひとつはあたかもブラブラ一人旅をしているかの ように見せるため、通訳の声を消して旅人風なアフレコをつけます。もうひとつは 言葉の障壁を感じさせないように、取材中に絡みのあった人々には現地の言葉で字幕を つけるのです。視聴者目線のフレームと、自身のココロの声を反映したナレーションが、テレビの前にいる人たちに「自分が旅している」かのような錯覚を覚えさせます。 BGMをなるべく排除し、背景の音を活かすのも、そういった錯覚を起こす要因と なります。番組を見終わったあとは、旅をしたような充足感に満たされます。 ドキュメンタリー手法を使えば、5分から30分ほどの短い時間でも、それを 体感できるのです。

 

想定外を主人公目線で体験させる、それが動画作成のコツ

ヒントは「ドキュメンタリー映画」に隠されていると言っても過言ではありません。 ドキュメンタリー映画とは、架空の人物や実在しない出来事を主人公目線で、あたかも 事実であるかのように見せる映画ジャンルのことです。 ハンディカメラで撮影したリビングや、寝室で起こる超常現象が話題になった 『パラノーマル・アクティビティ』、インタビュー映像やニュースを挟みつつ宇宙人と やりとりする『第9地区』などが代表作品です。 先に挙げたハンディカメラの映像、現実のようなインタビュー映像やニュースを使うと いった手法により、視聴者に恐怖を身近に感じさせることに成功しています。 興行成績が記録的なところを見ても、うなづけます。

 

ネット社会の今だからこそ、ますます注目されるドキュメンタリー手法

現実の出来事や人間の本質を、リアルに表現するドキュメンタリー手法。世界で 起きている事実をネットで瞬時に見ることができる現代だからこそ、視聴者を掴む ドキュメンタリー手法がジャンルを越え、これからも使われていくことでしょう。

 

 

参考:

wiki/モキュメンタリー 鶴瓶の家族に乾杯 世界ふれあい街歩き