日本&海外の「ユーチューバー」に学ぶ、人気動画の秘訣

先日、TIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のあるティーン25人」が発表されました。スポーツ界のスターや起業家まで各界の著名人が選ばれる中、“ユーチューバー”と呼ばれる人物がその名を連ねており、話題を呼びました。

ユーチューバーとは、YouTubeでの動画配信を主な収入源としている人たちのこと。日本ではボイスパーカッションでブレイクしたHikakin氏が有名ですが、最近ではより多くのユーチューバーが活躍し始めています。

さて、YouTubeからスターダムへと駆け上がった彼らですが、実は動画制作の素人がほとんどです。にもかかわらず、世界中の視聴者から注目を集めています。なぜ彼らはこんなにも多くの支持を得ているのでしょうか? 日本&海外のトップユーチューバーの動画を参考に、人気動画制作の秘訣を探りたいと思います。

 

日本のトップユーチューバーたち

 Hikakin

言わずと知れた、日本YouTube界のスターHikakin氏。小学生〜大学生の若者が主な視聴者層で、絶大な人気を誇っています。彼の動画の特徴は「わかりやすさ」と「エンタメ性」。代名詞であるボイスパフォーマンスやトークに長けているのは確かですが、彼レベルのパフォーマーは数多くいるはずです。Hikakin氏がその中でも頭1つ抜けているのは、「おもしろく伝える」という技術に優れているユーチューバーだからと言えるでしょう。

例えば、こちらの動画。

 

【ダルシムさん家のカレー食べてみた!ストリートファイター!】というタイトルで投稿されているものです。ただの「カレーを食べる」という行為だけにもかかわらず、こんなにもおもしろい動画に仕上がっています。Hikakin氏の手にかかれば、どんなものでもエンターテイメントに早変わりしてしまうことがお分かりいただけるでしょう。

 

瀬戸弘司

役者をしながら、ガジェット系の紹介動画を配信している瀬戸弘司氏。今やHikakin氏につぐ、人気ユーチューバーの1人です。人気の理由の1つが、この「ガジェットに対する知識」。特にApple製品には目がないらしく、紹介動画からもその愛情がふつふつと伝わってきます。

最近では、こんなムービーの投稿も!

 

【明日から使える!格好良くメガネを外す12の方法】

「一体どこで使えるんだろう?」という方法が紹介されていますが、日常のちょっとした動きを題材にしているので、つい見てしまい、目が離せない状態に。他には【剛力彩芽『くやしいけど大事な人』踊ってみた!】といったムービーもあり、幅広いカテゴリーの動画作成をしています。

瀬戸氏の動画には「テンポの良い笑い」が随所に盛り込まれており、どのムービーも疲れた時に見ると元気になりそうな、楽しい動画に仕上がっています。

 

バイリンガール Chika

商品紹介動画だけではなく、YouTubeを通して英語のレッスンを行うユーチューバーなんかも登場しています。バイリンガール英会話のChikaさんは、その名の通り英語を操るバイリンガルの日本人女性。容姿端麗な外見もさることながら、ネイティブ並の美しい発音の持ち主なので、リスニングや英語表現の勉強にもってこいのチャンネルです。しかもただ英会話レッスンをしているだけではないところが、他のユーチューバーと比べ、人気の理由でしょう。

こちらの動画は、まさにそうです。

 

【バイリンガール英会話【#211】角質ケアでつるつるお肌♪ピールオフゴマージュで楽しい擬音語レッスン!】と名付けられている、この動画。英会話だけでなく、女性の永遠のテーマである「美容」を取り入れています。女性ウケするの、分かりますよね。

こういう動画を見ると、ChikaさんもHikakin氏同様、マーケティングが巧みだなあと関心させられます。主なターゲット層である、海外生活に憧れを持つ20代、30代女性のニーズをしっかりとつかみますから、今ではCMに出演するほどの人気を誇っているのもうなずけるでしょう。

 

海外のトップユーチューバーたち

Smosh

「アメリカのユーチューバーと言えば、Smosh(スモッシュ)」といって良いほどに人気を博した、二人組のユーチューバーであり、少年時代からの友人でもあります。彼らの人気の理由は、有名人や有名映画のパロディや、少し下品なのにセンスのあるギャグを楽しめるところ。

 

この動画【MOVIES ON DRUGS】もまさにそうです。ギリギリなギャグを交えつつ、だれでも知っている映画をパロディしています。「さすがSmosh」と思わせてくれる作品です。

Nielsenの調査によると「アメリカの若い世代はケーブルTVよりもYouTubeを多く利用している」という結果が出ており、テレビでは見られない笑いを求めるティーンを中心に絶大な人気を誇ります。また2人は大の日本好きとしても有名で、じわじわと日本での人気も上がってきているようです。

 

Disney Collector

ひたすらディズニー関連グッズを紹介するのが、こちらのユーチューバー。自身のコレクションを未開封の状態から開封し、組み立て、遊び方までをひと通り紹介しています。

 

こちらの動画を見ていただければ分かるかと思いますが、声質も子ども向けで、幼児にも安心して見せることができる動画になっています。それもあってか、チャンネル登録者数はなんと290万人越え。ディズニーという鉄板コンテンツな上、家族みんなで楽しめる。その2つの要素が、このチャンネルを巨大化させたと言えるでしょう。

 

Jenna Marbles

「話したくない人を避ける方法」や「女子が眠りにつくまで」といったユニークな動画を配信するユーチューバーです。際立った特徴があるわけでもなく、配信する内容は日常の中の「あるある」的なものばかり。

例えば、こちらの【How Girls Fall Asleep】

 

動画を見ていると、自分自身の経験と重なり、クスっと笑ってしまいませんか? こんな日々の、等身大の動画を投稿しているクリエイターなのです。そのため女性からは「正直に生きていて憧れる」「とっても身近な存在に思える」として、大いに人気を得ています。

 

「素人」それが一番の強みであり、秘訣

ここまでご紹介した通り、ユーチューバーのカテゴリは様々です。しかし共通して言えることは、全員が「素人」であること。もちろん配信回数が増えるに従って、動画クオリティや内容がブラッシュアップされていますが、プロ制作のものに比べるとやはり見劣りしてしまいます。しかし、そこにこそ彼らが、多くの支持を獲得している理由があるのです。

「視聴者と同じ目線を持っている」。素人だからこそ、見る側の目線で嘘のない、リアルな動画を作ることができるのです。これこそが、人気の秘訣であり、彼らしか持っていない強みと言っていいでしょう。

また、元々はユーチューバーもYouTubeが大好きな視聴者の1人だったはずです。だからこそ見る側のニーズを知りつくしており、心を掴む動画を作ることができるとも言えます。彼らが素人でなければ、こんな人気を獲得していなかったと言ってもいいかもしれません。

 

ユーチューバーのCMが流れるようにもなり、徐々に日本での認知度は高まりつつあります。しかし、海外での盛り上がりに比べると、日本市場はまだまだ未開拓です。また、他国のトップユーチューバーがヒーロー化しているのに対し、日本ではそういったケースはさほど多くありません。だからこそ、YouTubeはこれから拡大の余地がある肥沃な市場と言えます。人気ユーチューバーの動画を参考に、あなたも動画を配信してみてはいかがでしょうか?

参考:

➢       これからの広告の一大ブーム?YouTuber広告の傾向とnanapiの実例

➢       Top 50 Most Viewed U.S. YouTube Channels • Week Of 7/11/14

➢       The 25 Most Influential Teens of 2014