Googleが明らかにしたYouTube動画広告効果に見る、動画プロモーションのこれから

インターネット動画といえばYouTubeですが、メイン動画の前に流れる2種類の動画広告にお気づきですか? 最後まで視聴しなければいけないものと、5秒視聴すればスキップできるTrueView型。この2つの動画広告がどのような効果をあげているかを、Googleが最近明らかにしました。これは今後の動画広告の行方を予測する大切な指標となるとされており、コンテンツマーケティング元年といわれた2014年から企業の動画広告への関心はますます深まっていますから参考にしたいところです。この2種類の動画広告効果の検証結果から、動画プロモーションの今後を考察していきます。

Googleが行った動画広告検証の方法と、比較した点

今回対象として選ばれたのは、某外資系トイレタリーメーカーの女性向け除毛クリーム新商品告知キャンペーンの動画広告。発売月である2月から4月までを検証期間とし、YouTubeの視聴習慣がある、全国の20〜49歳の約2,700人の女性をモニターにして検証が行われました。モニターは、広告を流さないグループ1、最後まで視聴しないと次に進まない、スキップできないタイプを視聴するグループ2、5秒後にスキップできるTrueView型を視聴するグループ3の、3つに分類。また3のグループ内で、スキップせずに最後まで動画を視聴した人たちを、4つ目のグループとして考察の対象に加えました。

比較した点は、大きく3つ。新商品告知キャンペーンの効果、スキップできないタイプとTrueView型の配信結果、そしてスキップできないタイプとTrueViewの動画広告をスキップせずすべて視聴したグループの比較になります。 検証期間中は、いつもと同じようにYouTubeで動画を見ていてもらいます。その際に、対象となる動画広告の配信が2度行われるという設定です。モニターの人々には検証対象商品が知らされていないので、どの動画広告が対象なのか分かりません。つまり他社の動画広告にも触れるという環境下で、検証が行われたのです。

検証結果に見る、動画広告の効果

まず新商品告知キャンペーンの結果ですが、たった2ヶ月間で2回しか流れなかったのに、先に書いたグループ2でも、グループ3でも商品の認知度が上がっていました。特に、動画広告を最後まで視聴しないといけないグループ2の数値は、かなり高かったとか。また商品への興味も、グループ1の動画広告なしの人たちと、動画広告ありのグループ2、3とでは明らかな違いが見られたようです。「商品を認知させること、興味を持たせることにおいても動画広告は効果的である」ということが、明らかになったと言えます。

続けて、どの動画広告が効果的なのかに関してですが、最も商品に対して興味や認知度、イメージへの理解が高かったのは、スキップできるTrueView型動画広告を最後まで視聴したグループだったそう! 5秒後にスキップできるにもかかわらず、最後まで見続けたのですから効果が高いのは当然かもしれません。ですが、ここで興味深いのはグループ3のなかで動画を途中でスキップした人たちも、スキップできないグループ2より商品に関しての認識度が高かった点です。強制的に最後まで見させられるよりも、自分の意志で見るかどうかを決められるほうが、動画広告の効果を発揮しやすいと言えるのではないでしょうか?

そしてもうひとつおもしろかった結果が「この商品は購入したくない」というネガティブな印象場は動画広告によって喚起されていないということ。この検証で、動画広告はメリットが高いということが確認できたと言えますね。

通常広告とTrueView型の使いわけが、これからの動画プロモーションの鍵に

Googleの結果報告から、今や動画広告がインターネット上の強力なコンテンツとなっていることが明らかになったと言えます。現在YouTube上で配信されている2種類の動画広告の特徴も明らかになっていますから、これからの動画プロモーションでは使いわけできるかどうかも重要な要素となってくるのではないでしょうか?

スキップできないタイプの動画広告は商品認知に効果的という結果が出ていますから、他の広告とのバランスを見ながら取り入れるタイミングを計っていくといいかもしれません。

 

 

事例のように最後まで見てもらえるからこそ、広告だと気づきにくい演出を意識するのも大切です。

TureView型は、それぞれの視聴者の趣味嗜好(しこう)から動画広告がチョイスされて流れる仕組みなので、商品認知よりも興味を持たせることにポイントをおくのがいいのではないでしょうか? 費用対効果の高い動画広告のひとつということで、ターゲット層をより掘り下げたうえで使っていくようにしましょう。また最初の5秒で続きを見るか見ないかの判断が下るので、事例のような「え? これから何が始まるの?」と思わせるインパクトの強い映像作りも意識したいですね。

 

 

バリエーションのある動画広告を

2015年はいよいよコンテンツとしての動画広告が花開く年と予想されています。広告と気づかないほどのおもしろみのある動画をインターネット用に作ることが大切になってくるでしょう。テレビとは違った動画広告が、ネット上でどんどん視聴できることが今から楽しみです。

 

 

 

参考:

動画広告では9割が“テレビ的な”固定CPMによる在庫予約型のバイイング【Videology調査】|MarkeZine

動画視聴前の広告効果は?Googleが明らかにする動画広告の効果|MarkeZine